著者という"キャラ"を演じましょう
2013/12/03
こんにちは、樺木宏です。
さて、今まで数百人の著者と話をし、自らも80冊以上のプロデュースをしてきて思うのは、
うまくっている著者は、
「キャラを演じている」
という事です。
演じるという言葉には、表と裏の顔が違う・・・・というネガティブなニュアンスが
ついてまわりますが、そうではなく、もっとポジティブな意味です。
言い換えれば「読者に見られることを意識している」のです。
ここは、とても大切なポイントです。
というのも、この「見られているから、演じる」という意識が無いと、
過小評価されてしまうから。
例えばあなたが、謙虚で自慢などめったにしない、という奥ゆかしい人だったとします。
それを出版企画でストレートに出してしまうと、どうなるでしょうか?
下記のような表現になってしまうでしょう。
「私などがいうのもおこがましいのですが、○○だと思います」
「・・・・と、有名な○○さんも言っています」
どうでしょうか?
見るからに、自信がなさそうというか、弱気に見えてしまいますね。
過小評価して下さい、といっているようなものです。
対して、上手く行っている著者は違います。
出版市場の中で、自分は編集者からどう見えるか、ライバルと比べて、自分は読者からどう見えるか
これらを意識し、考え、キャラをつくって演じています。
自分が最大限輝いて見えるポジションを、熟考しています。
だから「キャラが立つ」のですね。
つまり「著者としてキャラを演じる」という事は、
自分という「一人称」から、読者がいるという「二人称」への変化であり、
そしてライバル著者がいて編集者がいて、という「三人称」への変化。
自分を客観視させてくれる、成長の機会なのですね。
いかがでしょうか?
「キャラを演じる」ことにネガティブイメージなど持つ必要はありません。
ぜひ積極的に、自分の「著者としてのキャラ」を考え、演じてみて下さいね。