企画書は"盛ったら負け"です
2013/12/24
こんにちは、樺木宏です。
さて、つくづく思うのですが、
「出版はハードルが高いので、自分の凄さを出来るだけ多くアピールしなければ」
と考えている人が多い。
これは、非常に勿体ないです。
意外に思われたでしょうか?
なぜ勿体ないかと言うと、それではせっかく持っている強みが伝わらず、
企画も通らないからです。
人間の脳は、いくつも論点があると、分からなくなります。
印象がぼやけてしまうのです。
編集者は、あなたの企画を、
「目を皿のようにして、隅から隅まで、じっくり読んで、あなたの良さを好意的に理解しよう」
などとは思っていません。
むしろ、「良いところだけ読んで、あとはスルーしたい」などと思っています(笑)
そんな中で、
「なんか凄そうだが、いろいろ盛ってあってよく分からない企画」
「強いメッセージをシンプルに1つ絞り込んであって、インパクトが強い企画」
どちらが有利か、という話です。
当然、絞り込んでインパクトがある方が有利。
だから、盛った時点で負けなのです。
とはいえ、いろいろアピールしたくなるのが、人間というもの。
企画考案初期では、盛ってあっても仕方ないでしょう。
ただし、あとで「削る」こと。
そのブラッシュアップが不可欠です。
だから、私のアドバイスでは、企画概要を半分にしたり、
目次の章の数を減らしたり、という事が頻繁に行われます。
ここで削れるかどうか、せっかく書いた事を手放せるかどうかが、
1つの明暗の分け目です。
いかがでしょうか?
この1点を知っているだけで、企画の採用確度が10倍になるのでは、と思うほど大切なことを
お伝えしました。
ぜひ参考にしてみて下さい。