コンプレックスは著者としての"財産"に変わる
2014/01/28
こんにちは、樺木宏です。
さて、私などは常識だと思っているのですが、お話すると驚かれることの1つに、
"弱みは強みに変わる"
というのがあります。
例えば、事業で成功している人がいるとします。
もしその人の経歴が、
a)裕福な家庭に生まれ育ち、東大を出て、順調に成功している
b)裕福とはいえない家庭で育ち、中卒で、苦労の末今の成功をつかんだ
のいづれかだったら、どちらの人から話を聞きたいでしょうか?
そう、答えは後者ですね。
今の成功と、過去の逆境の落差。
そこに、人は引きつけられます。
その落差が大きければ大きいほど、人は共感し、説得力も感じるものなのです。
ですが、著者の側に目を転じると、そのあたりを逆に考えている人が多い。
自分の弱いところには触れず、強みばかりを探してしまうのですね。
もちろん、突き抜けた成功をしているのであれば、それだけでもインパクトはあります。
ですが、ほとんどの人はそこまで強みを持っていないわけです。
なのに強みだけを見せようとしてしまうと、結果、今と過去に落差がなく、
編集者や読者にに平坦な印象を与えてしまいます。
これはとても残念なことです。
つい自分のコンプレックスなどは隠したくなるのが人情なのですが、
実際は、攻めの武器になる。
この事を知っているだけで、あなたの著者としての説得力が高まります。
商業出版の企画にそれを盛り込めば、一気に突き抜けたギャップを生む事も可能です。
ぜひ、コンプレックスとなるほどの弱みは、"著者としての財産"だと思って、
見直して見て下さいね。