なぜベストセラー著者は、あえて多少カッコ悪いところを見せるのか?
2014/12/10
こんにちは、樺木宏です。
さて、本を出版したい、もしくは出版している方であれば、
「ベストセラー著者は、あえて多少カッコ悪いところを書いている」
ことに、気付いているのではないでしょうか?
例えばカリスマ的なマーケッターが、
"過去いかに失敗したか" について書いていたり、
起業・副業での第一人者と言われる人が、
"会社員時代どんな悲惨な目に遭ったか" について書いていたりします。
実はこれは、計算なのです。
自分の強みだけを見せてしまえば、著者の実績やノウハウはすごいですから、
普通の人なら「すごい人だからできるのでは?」とか、「自分には関係ない」などと、
思われてしまいがちです。
しかし、あえて弱みも見せることで、読者に「自分にも出来そうだ」とか、「自分の為にあるような本だ」
と思ってもらえるのです。
つまり、共感されてファンが増えると同時に、本も売れることになる、という訳です。
また、出版社の側から見ても、単に実績があるだけでは、他の著者と比べてインパクトが足りない事が多いです。
しかし"弱みと強み"が両方書いてある事で、ギャップが生まれます。
それが、「こんな逆境から、今のレベルにまで駆け上がった人なら、面白い内容を書いてくれそうだ」
という期待感にも繋がってくるのです。
つまり、著者へのリスペクトも増し、企画の採用確度も上がるという訳ですね。
いかがでしょうか?
カッコつけていいところだけ見せようとしても、著者にはメリットがありません。
弱みを隠すのは、勿体ない行為なのです。
ぜひあなたも、「あえて多少カッコ悪いところを書く」ことで、
著者としてさらに輝いて頂きたい、と思います。