あなたは"どの人格"を著者のキャラにしていますか?
2017/11/23
こんにちは、樺木宏です。
さて、今回の記事のタイトル。
あなたは、"どの人格"を著者のキャラクターにしていますか?
人にはさまざまな人格を、環境によって切り替えています。
ベストセラー著者でもある、多摩大学の田坂広志教授によれば、人は本来多重人格である、といいます。
仕事の時1つとっても、英語で仕事をしているときと、日本語で仕事をしているときは別の人格です。
もちろん家庭にもどれば、また別の人格になります。
こうしたさまざまな人格の中で「どの人格」を著者のキャラクターとして設定するかは、とても重要です。
ありがちなのは、なんとなく「仕事モード」の自分で、商業出版の本を書いてしまうこと。
出版というと自分のビジネスをテーマに書くことが多いでしょうから、ある意味無理もありません。
しかし、出版しようという人はそもそもが優秀な人が多いですから、
「上から目線になりがちなキャラ」であったり、「自分の基準に満たない読者を切り捨てるキャラ」
で書いてしまうこともしばしば。
そうなると、「ただ方法を書いただけの本」や「ただのお説教本」になってしまい、
共感されない本、売れない書籍になりがちです。
そうならない為には、「客観視」することが大切。
「本当にそのキャラでいいのか?」といったん立ち止まって考える。
あるいは、多面的に複数の人格を執筆に参加させて、商業出版する。
そのように考えていくことで、深みがあり、立体的な著者のキャラクターが生まれます。
仕事では厳しくとも、家庭では優しい面の方が優位なはず。
そうした面を参加させることで、ひと味もふた味も違った本ができるでしょう。
そして今の出版のトレンドは明らかに、「寄り添った著者の目線」の方ですから、
実に合理的なのです。
商業出版では、本は何を書くかの前に、どう書くか、が非常に大切。
ぜひ参考にしてみて下さい。