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ウサギ型の著者と、カメ型の著者

2018/05/17

こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。

さて、著者には「ウサギ型」と「カメ型」の著者がいることをご存知でしょうか?

といっても、これは私が経験から勝手にそう名付けているだけですが(笑)


「ウサギ型」は、勢いがあります。

出版が決まるまでも早く、本が売れるのも早い。

その理由としては、ファンがもともと多いとか、流行のテーマに沿った実績があり、

上手く波に乗っている、などの場合が多いです。

華々しく登場して、一気に話題をさらっていく人はこうしたタイプでしょう。


しかし裏を返せば、「失速」しがちなのも、このタイプです。

流行とは去るもので、いつまでも「旬」は続きません。

また、同じような本ばかり何冊も出していては、ファンも飽きて離れてしまいがち。

かといって元々の強みとはかけ離れたテーマの本を出してしまっても、やはりファンは引いてしまいます。

出版社から見ても、「この人は何の専門家だったっけ?」となってしまい、

本以外のメディアからのオファーも、来にくくなってしまうのです。


一方、「カメ型」は、違います。

出版が決まるまでに、いろいろと苦労して企画を考えたり、

本が出てからも、コツコツと販促にいそしみます。

元々追い風が吹いているワケでもないので、そうせざるを得ないからですが、

それが後から効いてきます。


次の本を出すまでも、コツコツインプットしたり、リサーチしたりするクセがついています。

自然と、1冊本が出てからも、次のゴールを常に設定していたりします。

だから、時間が立てば立つほど力量が増していく。

移ろいがちな流行や、ファン心理にはさほどの影響を受けません。

言い換えれば、逆算でプロセスを決めているので、時間が味方になるのです。


こうしたウサギ型とカメ型の違いは、「点」と「線」の違いといってもいいでしょう。

本を出すことを「点」で考えてしまうと、知識の補充ができず、消費されていくだけ。

でも「線」で考えれば、次の出版までの時間が、全て準備期間に変わるのですね。


いかがでしょうか?

ウサギ型とカメ型の著者、ぜひいいとこ取りをして、

あなたの商業出版にも活かしてくださいね。

 

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