意外と知らない、新人著者が "著者として有利" なポイントとは?
2018/11/15
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、私はホームページでも、「新人著者の支援を中心に行う」ことを、
明記しています。
すると編集者からは、「新人に特化するというのは、結構大変ですね」
といわれることもしばしば。
というのも、出版社はお金を出す側ですから、いわば誰にでも頼める状態。
そうなると、実績がある著者や、ファンが多い人に書いてもらったほうが、
売上を確実に見込める、ということでもあります。
つまり、わざわざ新人に特化するなどと意思表明するのは、
「非合理的」ということなのでしょう。
でも実は、そうでもないんですね。
というかむしろ、逆ではないかと思っています。
「新人著者のほうが、可能性がある」
と、私は合理的に考えているのです。
なぜなら、人は成功すると必ず一時期、
「プライドが内向き」になってしまうからです。
そうなると商業出版では、
企画の試行錯誤でモヤモヤしたり、
出版社から断られ続けながらもチャレンジを続けたり、
その都度ブラッシュアップを繰り返したり、
という、「地味で泥臭いこと」を、無意識に避けてしまいます。
そうした地味なチャレンジを繰り返すことの先にしか、
ベストセラーなどは本来生まれないので、
「もうちょっとで」というところで諦めてしまうことも増えるのですね。
しかし逆に「これから」の人は、
自分よりも「社会やクライアントに貢献すること」に意識が向いているし、
またそうなりやすい傾向があります。
だから読者のために粘り強く工夫をしたり、
同業者に向けてカッコつけることなく、
読者目線の本も作りやすいのですね。
これが、商業出版において、新人著者の方が成功する、と私が考えている理由です。
もちろん、成功したひとも一定期間を過ぎるか、
あるいは突き抜けた成功をした人は、
「自分が、自分が」という状態を脱して、社会貢献の視点に戻ってくることも多いです。
アメリカなどでも、大富豪ともなれば、必ずといっていいほど巨額の寄付をしたり、
財団を立ち上げるなどして社会貢献をしていますね。
ということで、もしあなたが新人著者なら、
自信をもってチャレンジして欲しいですし、
もしあなたが既に成功した人なら、
初心を忘れずに、ベストセラーを狙い続けて欲しいと思います。
ご参考になれば幸いです。