"素人目線"という最強スキル
2013/05/31
こんにちは、樺木宏です。
さて、著者を目指す人を見ていると、なにがしかの「専門家」な人が多いです。
士業やコンサルタント、経営者。
かれらは皆プロなので、高度なノウハウをもっています。
そして、その高度なノウハウに、価値の源泉があると思っている人がほとんどです。
だから、凄いノウハウをより凄く見せようとしています。
でも、これは"勘違い"なんですね。
本当に付加価値があるのはそこではないのです。
ではどこに付加価値があるのか?
それは、「素人目線」です。
その分野のノウハウについて何も知らない素人が、
"何を分かっていないか" が分かるスキル。
これが素人目線。
この素人目線はある意味、最強のスキルです。
なぜなら、平凡なコンテンツが、「世の中に求められるもの」に化けるから。
例えば、TVのゴールデンタイムの常連、池上彰さん。
よく経済や政治を語っていますが、かれはその道のNo.1でしょうか?
会社経営をしたことも無いでしょうし、経済学の権威でもありませんん。
政治家でもありませんし、政治評論家でもありません。
もっと詳しい人や、語る資格のある人は大勢いるでしょう。
でも、なぜ池上さんだけが、ゴールデンタイムにひっぱりだこなのか?
それは、「素人のツボを知っているから」言い変えると、素人に「なるほど!」
と言わせるのが飛び抜けて上手いからですね。
そうなると、「それなら聞いてみたい」「難しそうで敬遠していたが実は関心があった」
となります。
世の中の求めているものに変わる→数字が取れる→ひっぱりだこ
なのですね。
これは、書籍の著者も同じです。
権威が無くても、実積が無くても,素人目線というスキルがあれば、
コンテンツは「世の中に求められるもの」に化けます。
例えばドラッカー本で一番売れたのはドラッカー本人の本ではなく、「もしドラ」。
この本の著者は、マネジメントのエキスパートではなく、元放送作家、つまり素人目線のエキスパートでしたね。
そう考えると、あなたが次に見つけるべきは、さらなる専門性ではなく、
"素人目線"なのかもしれません。
ここに気付だけで、情報発信者としてさらなる飛躍が出来る人も多いですよ。