著者紹介は、あなたの"物語"
2020/09/10
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、商業出版に欠かせないものといえば、出版企画書。
そして出版企画書でも大事な位置を占めているのが、
「著者紹介」です。
なにしろ、本を出したいという人は大勢います。
なぜ他の著者ではなく、あなたに書いてもらうべきなのか。
出版社はそこを、シビアに見てきます。
なので、
「あなたがこの本を書くにふさわしい」
ことを、説得する必要がある=著者紹介が大切、ということなのです。
このように考えると、著者紹介が単に「事実の羅列」だけでは、
弱いということも分かってきます。
それでは「相手の心を打たない」「印象に残らない」からです。
歴史の教科書と歴史小説を比べてみると分かりやすいでしょう。
あなたは事実がひたすら並んでいる歴史の教科書を読んで、
感情を揺さぶられたり、強く印象に残ったことがあるでしょうか?
ほとんどの人は、あまりないでしょう。
しかし、それが小説ならどうか。
多くの人が、感動したり、ずっと記憶に残っている物語があるはずです。
そう、違いは「物語」なのです。
事実は事実として書きつつも、それは物語という全体像のほんの一部。
あなたのプロフィール、あなたの半生を"物語"として伝えること。
葛藤があり、苦労があり、そして転機と成功がある。
そんな物語を読めば、
あなたという人物への共感も、説得力も、
最大限に相手に伝わるのですね。
これは出版企画書に限らず、あらゆる場面で使えるノウハウですので、
ぜひ一工夫してみてください。
一度つくれば、ずっと使えますよ。
ご参考になれば幸いです。