本を1冊出している人と、5冊以上出している人の違いとは?
2014/08/19
こんにちは、樺木宏です。
さて、最初に本を出そうとするとき、あなたは何冊出そうか、考えたことがあるでしょうか?
本を出す前は、とくかく1冊出したい、という事で、冊数などあまり考えないのではないかと思います。
しかし実は、その最初の姿勢が、その後の出版点数に大きく影響します。
なぜなら、出版することは「点」ではなく、「線」だからです。
例えば、もし最初に出版は「点」だとイメージしてしまうと、
今売れているテーマについ迎合してしまいがちです。
しかしその時は良くても、流行が去ったとき、後が続きません。
時流にうまく合わせよう、という考え方だけでは、
本来自分が持っている強みを活かしきっていない本になっている事も多いでしょう。
また、売れ筋という事は、先に売れた本が出ているという事でもありますから、
2番煎じ、3番煎じの企画となってしまい、出版社からみたら軽薄な印象も与えてしまうかも知れません。
加えて、将来出し続けるためにしっかりと企画力をつけよう、と考えていない場合は、
編集者との関係性も長くは続かないでしょう。
このように、「点」で考えてしまうことは、デメリットが大きいのですね。
対して5冊以上の出版に成功している人はどうか。
上記のスタンスとは、180°逆です。
出版を「線」で考えているので、必要以上に売れ筋のテーマに迎合しません。
結果1冊目が、自分の強みを活かした、差別化された本になってきます。
他の著者とは違う独自のポジションを取れるので、今までにない企画を求める編集者に好まれます。
独自の強みを持っていますから、その内容を掘り下げての2冊目、
あるいは周辺領域への展開での続編、という企画を立てやすいです。
これは出版社からオファーが来やすいという事でもあり、
こちらから提案する企画が通りやすいという事でもあります。
また、本を出し続ける事を想定しているので、企画考案のスキルも吸収していき、
編集者と前向きな話も膨らむでしょう。
だから1冊目がそこそこ売れたら同じ編集者で2冊目も、という事にもなりやすいです。
このように、5冊以上出している著者とそうでない著者には、想像以上に質的な違いがあるのですね。
いかがでしょうか?
最初から、複数冊出版する、という姿勢を持つメリットは大きいです。
ぜひ最初から、あるいは今からでも、こうした姿勢を持ってみて下さいね。