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商業出版は、ウサギではなくカメが勝つ

2014/09/09

こんにちは、樺木宏です。


さて、今日の記事タイトル。

ウサギではなくカメが勝つ、はまさにその通り、と最近実感しています。

この4年で100冊近くの商業出版をプロデュースしてきた経験からも、

・あっさり1冊出したものの、その後が続かない人

・最初は苦労したが、その後は毎年数冊ペースで商業出版しつづけている人

このように、意外な明暗が分かれるケースが、1人や2人ではなく、大変多いのです。


こうした事は、なぜ起こるのか?

その理由は明確で、「効率良く、上手くやろう」としてしまうと、

逆に上手く行かない為なのです。


例えば、もし最初に企画があっさり通ってしまったら、

次からはその程度の労力で、企画は通るものだと思ってしまうでしょう。

そうなると、あと少しブラッシュアップすれば通る、というところまで企画が練れても、

これだけやったからもういいや、となってしまう事も増えてしまう訳です。

そうなると、企画が通りませんし、仮に通っても売れない本になってしまいます。


また、商業出版には運の要素もありますが、中長期で考えると、必ず波があります。

あなたの専門分野が、出版ブームに上手く乗れる時もあるでしょうが、逆の状況もいずれ訪れます。

しかし過去にブームに乗った時のイメージをいつまでも持っていると、

売れる企画を考案する為の努力が辛くなってくる、という事も起こってしまうのです。


さらには、企画が通った後も落とし穴はあります。

執筆にはこの程度の労力で、というラクなイメージができてしまうと、

それ以上のストレスがかかった場合、耐えられなくなってしまうのです。

これは特に、専門分野から少し離れたテーマで本を書こうとした際に、

よくあるパターンです。


いかがでしょうか?

「効率良く、上手くやろう」としてしまうと、上手く行かない。

逆に、最初から苦労している人はこれらを当然だと思っているので、

その後も出版し続けることが出来るのです。


あなたにもウサギではなく「カメ」スタイルで、成功しつづけて下さいね。

 

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