あなたの本が80倍売れる、たった1つのコツ
2021/02/11
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
著者。
情報発信する人があふれる今の時代でも、いい響きの言葉ですよね。
信頼のおける専門知識をもったプロ、という印象を相手にあたえ、
数多いライバルの中から、あなたが選ばれる理由を与えてくれます。
あなたのビジネスを加速し、人生のギアを一段引き上げてくれる肩書きといえるでしょう。
ただし、何かを得れば何かを失うもの。
すべての物事と同じように、著者という言葉にも、トレードオフの関係が存在します。
それは、「プライド」です。
プロであればあるほど、自分の専門知識や能力に誇りをもつもの。
それは悪いことばかりではないのですが、
こと商業出版で本を書く場合には、マイナスの作用があるのです。
何冊か本を書いて著者として軌道に乗ってきた人が、陥りがちなワナでもあります。
たとえば、
玄人好みの高度な内容を書こうとすること。
でも読者は素人なので、難解で再現性も低くなってしまいます。
一部の人は喜ぶものの、多くの人にとって価値が低い本になってしまうのです。
そういう出版企画はなかなか出版社のOKが出ませんし、
たとえ出ても売れる本にはなりにくいでしょう。
あるいは、
人は知識を得れば得るほど、自分がそれを知らなかった状態をうまく想像できなくなります。
自分の知識を人と共有するのが難しくなってしまうのです。
つまりあなたがプロであればあるほど、読者の気持ちがの気持ちがわからなくなってしまう。
自身の知識や能力に誇りをもっていればいるほど、売れる本が書きにくいのですね。
ではどうするか?
ということですが、
「自分の動機をみつめる」ことです。
抑圧する必要はありません。
仮に、「専門知識をひけらかして、皆にすごいと思ってもらいたい」
という動機に気づいたなら、それはそのままでよいのです。
ただし、それだけでは自己満足で終わってしまいますから、
「読んだ人の人生が、もっと良くなりますように」
といった、外向きの、社会的な、自分の殻をやぶった動機を加えましょう。
1つの業界があれば、プロは約1%程度で、80%以上は素人だと言われていますから、
単純に80倍以上の読者に満足してもらえる、より売れるコンテンツが生まれることでしょう。
自分も満足、読者も満足、そして出版社も満足。
三方良しの著者になるための、ご参考になれば幸いです。