商業出版は、本ではなく『○○』と考えればうまく行く!?
2015/02/04
こんにちは、樺木宏です。
さて、「本」というと、なにやら知的で、高級なイメージがありませんか?
本棚に難しそうなタイトルが並んでいると、いかにも頭が良さそうですし、
ブランドの店などで、カッコいいインテリアとして本が使われていることもありますね。
でも、実は企画段階では、それが邪魔になることの方が多いのです。
なぜなら読者は、
「それはカッコいいかもしれないが、自分が出来ないのなら一切お金を払いたくない」
と考えているからです。
だから例えば、専門用語が多いタイトルや、それが読者にとってどう役立つのかが書かれていない
企画書だと、採用されることはまずありません。
むしろカッコわるいほどシンプルでストレートに、「あなたにも出来る」と打ち出した企画の方が、
格段に採用確度が高まります。
書店でベストセラーになっている本を見ても、権威や知名度がある著者という例外を除き、
大多数の売れている本はまずこのタイプで間違いありません。
そういう意味で、私はクライアントさんに、
「本だと思わずに、『喫茶店で目の前に座っている人にアドバイスする』と考えて下さい」
と言っています。
そう考えることで、自然と目線が読者のレベルに合わされ、
無用な難解さがなくなり、読者にとってメリットが実感しやすく、
かつ再現しやすい表現に変わるのですね。
いかがでしょうか?
ちょっとしたイメージの持ち方1つで、あなたの著者としての力量は、大きく変わります。
ぜひ、高尚な本としてではなく、『喫茶店で目の前に座っている人にアドバイスする』と考え、
企画を考案しててみて下さい。
見違えるように、企画が変わりますよ。