"カンタンな本" の方がはるかに難しい!?
2015/02/18
こんにちは、樺木宏です。
さて、書店などで本を見かけて、
「こんなカンタンな本なら自分でも書ける」
と思った事はないでしょうか?
本を出そうという方は、例外なく専門領域に精通したプロばかりですから、
おそらくあなたも、そう感じたことがあると思います。
でも多くの場合、その考え方は、著者にとって危険なのです。
なぜカンタンな本を見て、カンタンだと言うことが危険なのか?
それは、"目線が読者に合っていないから" です。
「こんなカンタンな」という時、その人は自分自身のプロとしての目線になっています。
でも売れる本、出版社が採用したくなる本とは、読者目線の本です。
そうでないと、素人である読者が書店で見かけた時に、
「自分のためにあるような本だ」
と思ってもらえません。
言い換えれば、著者の力量を誇示するよりも、いかに読者の悩みに焦点を当て、
それを解決"してあげられるかが、本の価値です。
読者に響かない本、再現性が低い本は、いかに高度な内容であろうと、
それは商業出版としての価値は低いのですね。
とはいえ、プロであるあなたが、目線を下げるのはなかなか難しいことです。
読者が何を分かっていなくて、どう伝えるのが分かりやすいのか?
これを考えることは、実はマーケティングであり、セールスそのものなので、
かなり高度なスキルを必要とします。
でもスキルの有無はともかく、「目線を下げなければ価値を生まない」
という事に気づいているだけで、企画の質は格段に向上します。
つまり知っているだけで、著者としてのレベルが、ひとつ上がるのですね。
いかがでしょうか?
ぜひ読者目線を大切にしつつ、自分のアウトプットをチェックしてみて下さい。
それが出版企画であれば、採用確度が向上しますし、
セミナーであれば、満足度がたかまり、個別相談の成約率が上がるでしょう。
ご参考になれば幸いです。