企画力は、新人著者の内に高めよう
2015/05/20
こんにちは、樺木宏です。
さて、私は「なかなか企画が通らない」という方から、相談を受けることが多いです。
それは新人著者には限りません。
意外に思われるかも知れませんが、
ベストセラーを出した著者や、10冊近くも本を出しているベテラン著者にも
「なかなか企画が通らない」という人は多いのです。
なぜそうなってしまうのか?
それは、
「ベテラン著者は、企画がつまらなくなりがちだから」です。
何冊も書いたり、ベストセラーが出てくると、著者として実績やブランドが出来てきます。
出版社との力関係にも変化がおき、比較的、書きたいことを書けるようになってくる。
そうなると、人はラクな方向に流れます。
これはいい悪いではなく、環境がそうなってしまうのです。
ダメ出しを避け、褒めてくれる編集者とだけ仕事をするようになる場合もあれば、
過去のベストセラーの2番煎じのような、ラクに書ける内容の本だけで、
新しい企画を考えなくなる場合もあるでしょう。
そんな状態でも、売れた著者なら編集会議を通りやすくなるので、
それでも何冊か通ってしまう。
しかしつまらない本を出してしまうと、それは残ります。
売上データとしても残るし、印象としても残る。
そしてファンは離れ、書ける内容は尽き・・・・・・
その結果が、先にいったような元ベストセラー著者でも、
「なかなか企画が通らない」という状況なのですね。
結局、明暗を分けるのは企画力です。
企画力があれば、環境がどうなろうと、売れる本を出し続けることができる。
著者として実績やブランドが出来てくれば鬼に金棒で、さらなる飛躍ができるのです。
だからベストセラーを長年出し続ける人は、周囲に忌憚の無い意見交換ができる
ブレーンをつくっている人が多いのですね。
いかがでしょうか?
企画力を高める事は、本を出し続けるのであれば、結局避けて通れません。
ならば、柔軟で吸収力がある新人著者の内に、力量を高めて行きましょう。
その事が、あなたが活躍し続ける期間をさらに伸ばします。
ご参考になれば幸いです。