執筆意欲があなたの商業出版を妨げる!?
2015/07/01
こんにちは、樺木宏です。
さて、著者としての力量は同じくらいなのに、
どんどん出版が決まっていつの間にか10冊近く本を出している人と、
1冊も出せていない人、に明暗が分かれてしまう事があります。
誰しも真剣に取り組んでいますし、本を出したい気持ちは同じくらいあるのに、
なぜ明暗が別れてしまうのでしょうか?
それは、結論から言えば、
「こう書きたい」という主観やエゴを、どれだけ手放せるかで決まってきます。
商業出版は売れるかどうかで採用が決まるので、そこにどれだけ寄り添うかが成否を分けるためです。
誰しも主観やエゴはありますし、それは良い本にとって必要不可欠な要素でもあります。
ただ、それが客観的に「売れる本」にする事を妨げてしまう事が多く、
実際問題として、手放すことで上手くバランスが取れ、企画のレベルが格段に上がることがほとんどなのです。
例えば、「同業他社のライバルにカッコよく見られたい」という欲があります。
それもある程度はモチベーションとして大切なのですが、度を過ぎてしまうと、
プロを意識しすぎてしまい、「素人である読者」のレベルからかけ離れていってしまうのです。
そこを手放せれば、「多少カッコ悪く見られても、多くの読者が救われるならいいや」となり、
売れる本に近づくのですね。
あるいは「今やっているビジネスに自信がある、だからその内容をそのまま書きたい」とします。
それがいかに素晴らしい内容でも、ライバル著者が似たような本を先に出していれば、後から出しても売れません。
また、いかに自信があっても、読者とレベル感がかけ離れていれば、それはただの分かりずらい本です。
そこを手放す事で「多少アレンジしたし、カンタンにしてしまったけど、分かりやすいならそれでいいか」
となり、これまた売れる本にグッと近づくのですね。
いかがでしょうか?
誰しも主観や思い入れがありますが、そこを手放せるかどうかが、
商業出版の出版企画では問われます。
ぜひそこをうまくクリアして、本を出し続けて下さいね。
ご参考になれば幸いです。