何を書いていいか分からなくても、全く問題ありません
2015/08/05
こんにちは、樺木宏です。
さて、私はよく、
「本は出したいけど、何を書いていいか分からないのでダメですよね?」
という質問をされます。
その気持ち、とてもよく分かります。
でも、それは誤解なんですね。
結論から言いますと、実は何を書いていいか分からなくても、全く問題ありません。
むしろ商業出版では、決まっていない方が良い場合が多いくらいなのです。
それはなぜか?
なぜなら「著者が書きたいことと、世の中が求めていることは違うことが多い」からです。
ちょっとズレている、といってもいいかも知れません。
例えば、本を書きたい人と言うのは、言うまでもなく知的レベルが高い人ですし、
人生に対しても高い次元のものを求める人が多い。
しかし読者は、まだそこまで達していない人が大半なのです。
例えば、多くのビジネスパーソンは、「夢を叶えてワクワクする人生を送りたい」と思う前に、
「ウチの会社、将来どうなるんだろう。リストラされて住宅ローン払えなくなったらヤバい」
という感情の方が切実で、かつ悩んでいる人数も多いものなのです。
そこに著者が「自分が良いと思うこと」をストレートに書いても、それはちょっとズレているのですね。
このように、著者が書きたいことと、世の中が求めていることは違うことが多いです。
そうなってくると、むしろゼロベースで一緒に企画を考えた方が、早く出版が決まりますし、
より売れる本になります。
つまり、何を書いていいか分からなくても、全く問題ないのですね。
逆にそこで「この内容で無ければ書きたくない」となってしまうと、
そこで企画の可能性もストップしてしまうことになり、むしろ逆効果なのです。
いかがでしょうか?
商業出版の企画では、最初は何を書いていいか分からなくても、全く問題ありません。
もしそうした理由で一歩踏み出すのを戸惑っているかたがいたら、
遠慮無く「本を出したい!」と意思表明し、前に進んでいきましょう!