迷わず良い本を書くのため"道しるべ"
2016/03/30
こんにちは、樺木宏です。
地図を見ているときは方向がよく分かるのだが、
そのあと景色を見ていて歩いていると、どっちを向いているか分からなくなってしまう。
こうしたことって、よくありますよね。
じつは、出版企画の考案や、執筆でも同じ事が起こります。
企画の考え始めや書きはじめでは、
「こういう人に向けて、こういうことを書こう」というのがよく分かっていても、
それを構成に落とし込んで、各項目に何を書こうか、と考えているうちに、
だんだんあいまいになり、内容と一致しなくなってくる。
気がついたら、方向性と合わない項目や、文章を書いてしまっていた、
ということが良く起こってしまうのです。
その都度気づいたら直していけばよいのですが、時間もかかりますし、
労力が無駄になるのは精神衛生上も良くないですよね。
そうならない為には「道しるべ」が必要です。
具体的には、"読者の心情"を意識し続けること。
それが、あなたの本の方向を指し示す道しるべになります。
なぜなら、ほとんどの場合、方向性を見失うのは読者を見失っているからなのです。
読者は素人や入門者なので、プロである著者とはレベルが異なります。
だからよほど注意していないと、分かりずらくなったり、読者が関心の無いことを書いてしまったり、
読者の再現性が無くなったり、ということになりがち。
これはどんなに優秀な人でも陥ります。
能力というよりも、感情の問題なのですね。
だから、だから読者の心情を明確にイメージし「その人の為に書く」という感情を強く持てれば、
方向性を見失うことは無くなります。
いかがでしょうか?
企画が迷走することなく、ラクに良い本を書くための、ご参考になれば幸いです。