シンプルに書くと得られる、大きなメリット
2017/06/08
こんにちは、樺木宏です。
さて、商業出版というと、なにやら身構えてしまう気持ちになりませんか?
私の見る限り、普段はフランクな人でも、肩に力が入ってしまうことが多いようです。
よくあるのは、分かりやすい日本語訳があっても、あえて英語風にカタカナを使ってみたり。
必要以上に長い言い回しをしてみたり。
専門用語を多く使って、プロっぽく見せようとしたり。
つい自分を「盛って」大きく見せようとしがちなのですね。
でもそこには、「正反対の印象」を与えてしまうという落とし穴があることは、
ぜひ知っておいて欲しいと思います。
というのも、
読み手は「文章の意味を理解しずらい」と感じると、
「その文章は、説得力が弱い」
と感じる上に、
「書いた人はあまり知的ではない」
と考えることが、証明されているからです。
私はこの話を、アメリカの社会心理学者、ロバート・チャルディーニの著書で知りました。
著者の文章読み手といえば、まずは編集者、そして読者ですね。
編集者が「説得力が弱い」と感じてしまえば企画は通りませんし、
読者が「書いた人はあまり知的ではない」と感じてしまえば、その本はあまり売れないでしょう。
このように、思いきり背伸びしよう、権威を強く印象づけよう、とするのは逆効果。
意図したのとはむしろ逆の結果になりがちなのです。
だから、商業出版でまず大切なのは、実はリラックス。
自分をどうやったら盛れるか?大きく見せられるか?ではなく、
どうやったら「より親しみやすく、分かりやすく伝えられるか?」
と自分に問うて見て下さい。
そのためにも、著者としての環境は、「あなたの劣等感を刺激しない環境」にしたいですね。
あなたの力を十分発揮するための、ご参考になれば幸いです。