販促と中身、どっちが大切?
2017/07/27
こんにちは、樺木宏です。
さて、商業出版は文字通り「ビジネスとしての出版」ですから、
売れることがとても大切です。
売れれば著者のブランド力も上がりますし、印税も入ってきます。
出版社も大喜びです。
いかにいいものをつくっても、その存在を知らなければ、誰も買えません。
だから広告などで知ってもらうことは、とても大切です。
そういう意味で、販促やマーケティングは欠かせないものです。
しかし、矛盾するようですが、「売れることを大切にしつつ、執着はしない」
ことは、もっと大切です。
というのも、売らんがために、宣伝や広告にばかり力を入れて、
肝心の中身がおろそかになってしまうことが、ままあるからです。
本をつくっている間は、
「この中身だけで、売れるように書く」
「読者が共感して、口コミが連鎖するように工夫する」
くらいで丁度良いでしょう。
実際問題として、こういうふうに考えないと、なかなか行動のバランスをとることは出来ないものです。
なお、そうした思いで中身を「練り込んだ」本は、中長期にわたって
売れ続けることが多いと感じています。
そしてなにより、こうした「中身が練り込まれた本」は、
広告を打ったときにその反応が良いのです。
あなたの本もぜひ「口コミだけで売れる」くらいに創意工夫をしていきたいですね。
きっと書き手も読み手も、今まで以上に満足できる本になることと思います。
ご参考になれば幸いです。