"書きたいこと"でなければ、うまく行かない理由とは?
2018/01/18
こんにちは、樺木宏です。
今年は、著者としてのあなたとってどんな年になりそうでしょうか?
「今年こそは本を出したい」
「今年はもっと売れる本を出したい」
など、さまざまな想いをもっていることと思います。
今年は、そうした想いの「温度」を、そのまま企画にぶつけて欲しいです。
なぜなら、それが今後の出版に必要不可欠なことだと思うからです。
昨今はマーケティングがとても重視されています。
過去の売れ行きをPOSデータで調べ、そのテーマがどれくらい売れているか、
その著者が過去どれくらい売れた本を書いたか、などがとても重視されます。
それは確かに説得力がありますし、売れるかどうか不安な中で、頼れるものなのは間違いないでしょう。
しかし、皆がそれをやっていると、似たような本ばかりが書店に並ぶことになってしまいます。
著者の側は、そうした考え方の「後追い」をしない方がよいでしょう。
あなたの本が「どこかでみたことのある」陳腐なものであれば、
あなたのブランディグ自体も陳腐なものになってしましますし、
出版社の方が情報量が多いわけですから、同じようなことをしていても始まりません。
だから、「書きたい」というエネルギーがあるところで書く。
それが今の時代、著者側がとれる最善の戦略だと思います。
ただ、「書きたいことを書く」とうのはあたり前のようですが、
実は商業出版ではけっこう難しいことです。
ただ書きたいことだけでは、今あまり売れていないテーマや、
読者が少なそうに見えてしまうことも多いからです。
だからその分、「深く刺す」ことが大切。
深く刺せれば、その向こうに思いがけないほど多くの読者がいるもの。
一見間口は狭そうに見えても売れる本というのは、奥行があるのですね。
そこを見据えつつ、「書きたいことを書く」。
それが今後の出版に必要不可欠なことだと思います。
今年のあなたの商業出版の、ご参考になれば幸いです。