商業出版の企画では、ホームランとヒット狙い、どちらが良いか?
2018/04/05
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
野球の世界には、
「ホームランバッター」と、
「アベレージヒッター」と言われる、2種類の人がいますね。
いうまでもなく、前者は思いきり振るタイプで、
ホームランは多いものの、打率自体はそれほど上がらない傾向があります。
アベレージヒッターはその逆です。
私は、商業出版の著者も同じだと思います。
あなたが「どちらのタイプか?」と知っておくことは、
長い目で見たとき、長所を活かすことにつながってきます。
例えば。
「こういうことを書きたい!」
という熱いモチベーションを大事にするタイプの人(ホームランバッター)が、
「今、こういう本が売れているから、似たような感じだと企画が通りやすそう」
のような出版企画の考え方(アベレージヒッター)をしてしまうと、
なかなか意欲が湧かず、よい内容にもなりにくいです。
これはもちろん、逆のパターンにも当てはまります。
また、意外と知られていないことですが、
こういう「自分の適正と違う」出版に取り組んだときは、
「うまくいかなかったときのショック」
がとても大きいものです。
出版社に企画をちょっと断られるだけでも、ストレスが大きくなってしまい、
出版自体がイヤになる、ということも。
逆に、自分の適正にあった行動をしているなら、
多少のことではひるみません。
1社断られても、「次にいこう」と前向きに考えられます。
本を出して初速が思わしくなくても、頑張って販促活動に打ち込むこともできます。
「自分に合った出版の方法」が、長い目で見ると、
あなたの著者としてのパフォーマンスを大きく左右するのです。
目先の有利不利ではなく、ぜひ将来を見据えた「計」でもって、
商業出版の著者として活躍してくださいね。