商業出版は北風ではなく、太陽になればうまくいく
2018/05/31
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、著者をめざす人、本を出し続けている人は、何かの分野で高度な知識をもったプロでしょう。
そして世の中の問題解決のため、「教えてあげよう」というのが、執筆動機の1つだと思います。
もちろん、それは素晴らしいことです。
ただそこには落とし穴が。
つい「間違いを正そう」となって、
「それはダメ、あれもダメ」のようになってしまいがちなのですね。
しかし実は、商業出版ではこうした「上から目線」はデメリットが非常に大きいです。
というのも、いまの時代、読者はお説教はあまり聞きたく無いから。
上から目線で説教されても、「ついていこう」とはなりずらいのです。
これは学生や若手社員などについては良く言われることですが、
ベテラン社会人だって同じなのです。
ではどうするか?ということですが、
「目線を下げて、寄り添って、認めて、応援する」ことです。
そうすれば、心を開いて読む気になりますし、
それを教えてくれた著者に好感も持ちやすくなるでしょう。
言い換えれば、
著者は、「上から目線=北風」ではなく、
「寄り添って肯定=太陽」になろう、ということです。
そうすれば多くの人があなたの本を読み、感謝し、
さらなる関係性が生まれるきっかけにもなるでしょう。
とは言え、頭では分かっていても、いざ自分が書くとなると、
これはなかなか難しいこと。
人は自分が上達すると、「分からなかった時のことが、分からなくなる」生き物。
これはどれだけ優秀な人でも例外ではありませんし、
むしろ優秀であればあるほど、初心者の気持ちが分からなくなってしまうものです。
だから、本を書こうというほどのプロであるレベルのあなたは、
心して「太陽になろう」と決意することが必要。
そしてそれをチェックしてくれる、私のような伴走者の意義も、ここにあるのですね。
あなたの高度な専門知識に、こうした商業出版のノウハウが加われば、
鬼に金棒と言えるでしょう。
あなたがなるべきは、北風の著者ではなく、太陽のような著者。
ご参考になれば幸いです。