"自分"を手放せば、"金棒"が手に入る
2020/10/22
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
ご存知のように、商業出版で本を出せる人は、日本の人口から比べるとほんのわずか。
でも、本を出すに値するノウハウや、優れた考えを持っている人は大勢います。
右をみても、左を見ても、
「ああ、この人は本を出せるな」
と、思うことが多いです。
なぜこんなギャップが生まれてしまうのでしょうか?
それは、「自分」という殻を破れないでいるからです。
ラーメン屋を開業しようと思えば、どれだけ腕が良くとも、今どんな店が人気なのか食べ歩きますよね?
ライバルがたくさんいて、競争が激しく、選ばれるのは至難のワザ。
いくら腕が良くとも、流行を無視したメニューで、独りよがりの味にこだわっていては、
ラーメン店の繁盛はおぼつかないでしょう。
こんな当たり前のことなのですが、
こと商業出版で本を出す、著者になる、というと、
急に見えなくなってしまがちなのです。
「自分はこの内容を書きたい」
「自分はこういった人に読んでもらいたい」
「自分はこのように表現したい」
と、「自分」が必ず先立ってしまうのですね。
それはある意味、無理もないことです。
本を出すという晴れ舞台、周りの目線も、世間の評判も、気になるでしょう。
でも結局は、やはりラーメン店と同じなのです。
「今売れる本」を書こうと思えば、今どんな本が人気なのかを知るため、
「今、素人向けで売れている本」を、実際に皮膚感覚で感じることが大切です。
それができれば、鬼に「金棒」が加わったようなものですし、
できなければ、独りよがりの出版企画に留まってしまうか、
仮に企画が通っても、売れない本になってしまうでしょう。
大事なのは、いったん「自分」の殻を破って、
「読者」の感覚を体感すること。
ご参考になれば幸いです。