著者とラーメン屋の"ある共通点"とは?
2020/11/12
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版というと、
「ハードルが高い」
というイメージがありませんか?
実際そういう面はたしかにあるのですが、
実は著者に求められる「書く資格」については、
それほど高いハードルではありません。
自分の専門分野をもち、そこで実績や経験を積んだ人であれば、
かなりの人がクリアしている、といってもいいほどです。
でも、商業出版で本を出版することは、けっこう難しい。
それはなぜでしょうか?
それは、
「自分の内側のほうにばかり意識が行きがちだから」
なのです。
これは、ラーメン屋で考えてみればよく分かります。
ラーメン店を開業しようと思えば、どれだけ腕が良くとも、今どんな店が人気なのか食べ歩くべきですね。
だれもが納得できる、当たり前のことです。
もし、
「今、どんなラーメンが流行っているのか、何も知らない」
「これまで、どんなラーメン店が繁盛してきたのか、ブームを全く知らない」
という人が、自分の想いだけでラーメン店を開いたら、
ちょっとズレた残念な店になってしまう可能性は高いでしょう。
商業出版も同じです。
「今売れる本」を書こうと思えば、今どんな本が人気なのかを知るため、
「今、素人向けで売れている本」
を踏まえることが大切です。
過去や現在の流れを無視した企画では、
いくら著者の知識や実績がすごくとも、
ちょっとズレた残念な出版企画になってしまうでしょう。
ラーメン店も、商業出版も、
「買ってくれる人が主役」なのですね。
ぜひ書店で実際に、ご自身が出そうとする「棚」をみてみましょう。
そして売れている本を手に取り、目を通してみてください。
そして「今どのような本が、読者に求められているのか」を、感覚としてぜひ感じてみましょう。
それがあなたの専門知識に加われば、鬼に金棒ですよ。
ご参考になれば幸いです。