"正しいこと"の落とし穴
2022/05/05
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
本を出そうとするとき、
その内容が「正しいこと」であることは、とても大切ですね。
読者に誤った知識を教えてしまってはいけませんし、
本はあなたの名前で世に出ますので、ブランディング上も大切。
なのですが、
実はここに落とし穴があります。
なぜなら、
正しいことは企画のスタートであって、ゴールではないからです。
たとえば、
「この内容は正しい!」ということで満足してしまうと、
そこで安心してしまい、工夫が止まってしまうことが多いです。
しかし書店に行けば、「正しい」本は、山のように積まれています。
ほとんど全ての本が「正しい」といっても過言ではありません。
そんな状況の中で出版社に、
正しいだけで、他の工夫が足りない出版企画を提案をしても、
残念ながら企画が通る可能性はほぼありません。
だから内容が正しいことは、ゴールではなくスタート。
正しいだけで安心してしまうことは、
避けなければならない「落とし穴」なのですね。
はじめて商業出版で本を出そうとするとき、
多くの人がこの落とし穴に、ひっかかりそうになります。
特に、受験勉強で結果を出してきた人や、資格試験が得意な人や好きな人は、
正しい答えがあることに慣れていますから、
落とし穴の存在自体に気づかないことが多いです。
すごい実績や力量ががある人なのに、
本はあまり面白くないことがありますが、
それはこうした落とし穴のせいかもしれません。
この記事を読んでいるあなたには、
ぜひ実力を発揮して欲しいですし、
出版企画の採用確度もアップして欲しいですし、
出した本が売れる本になって欲しいと思います。
ぜひ「正しいという落とし穴」を避けて、
それを実現していきましょう!