力を抜けば、よい本が出せる
2022/07/07
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
アイデアというと、
「頑張って考える」
「ひねり出す」
という言い方をされることもありますね。
だから頑張ってアイデアを考えることに、
さほど違和感を感じない人も多いでしょう。
しかし、「よいアイデア」を出そうと思ったら、少し話は違ってきます。
頑張ってひねり出そうとしても、うまくいかないのです。
たとえば、
なんとかいい企画を考えようと、
自分にむち打って机に座り、うんうん唸ってみたものの、
結局何も思いつかなかった...
こんなことって、ありますよね。
でも今度からは、逆にしてみてください。
つまり、
決して机に向かって、一生懸命考えることはしない。
むしろその逆で、「力が抜けている状態」をキープすることに気を使う。
こうすれば、アイデアは勝手に降りてきます。
あとは、それを待てばよいのです。
それを裏付けるように、日本では江戸時代のころからアイデアについて、
「三上(さんじょう)」という言葉が伝わっています。
それは、
・厠の上
・馬の上
・床の上
の3つです。
この3つの状態のときは、よいアイデアが生まれやすい。
時代を経て検証されてきた言葉だけに、説得力があります。
さしずめ現代で言い換えれば、
厠の上は、トイレ。
馬の上は、電車や車など、交通機関にゆられながら。
床の上は、就寝前後。
といったところでしょう。
こうしたタイミングでアイデアを考えるようにすれば、
あなたの企画はさらによいものとなり、
商業出版で本を出せる可能性もアップしますし、
すでに出している人であれば、さらに売れる本を出せることでしょう。
ぜひ力を抜いて、よい本を出していきましょう。