文章のテクニックがなくても、"思いやり"だけで十分
2024/03/07
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版で本を出すというと、
「高い文章力が必要なのでは?」
「自分にはちょっと無理そう...」
と感じる人が多いようです。
確かに、小説のような文芸作品を書きたいのであればその通りなのですが、
ビジネスパーソンが出したいのはノウハウや考え方、心構えを教える本ですから、
話は全く変わってきます。
それらの内容は、ビジネス、健康、自己啓発といったジャンルになりますので、
表現よりも内容の方が大切。
もっと言えば、表現の面はライターに代筆してもらうことも一般的ですから、
極論すれば著者の文章力は、必要ないのです。
ですので、文章力を理由に出版を諦めることは、
まったくのナンセンスなのですね。
それよりも大切なのは、
読者が関心を持つメリットを、提示できるかどうか。
そしてその内容を、読者が再現できるかどうか、です。
その道のプロである著者と、素人である読者には、かなりの距離感があります。
著者が教えたいことは高度過ぎて、
素人にはまったく興味が無かったり、
やろうと思っても難しく、再現性が低いこともしばしば。
そこで必要になってくるのが「思いやり」です。
素人の気持ちを想像して、
レベル感が低いと思っても、著者の方から寄り添ってあげること。
高度な内容を平易な言葉で伝えたり、
モチベーションが高まるように、分かりやすくメリットを見せてあげること。
こうした作業は面倒くさいので、読者に思いやりを持っていないと、
まず出来ないことです。
逆にいえば、それがあるだけで、読者の関心を引き、喜ばれる価値を提供できる、
ということでもあります。
必要なのは文章力ではなく、まず思いやり。
ご参考になれば幸いです。