2冊目が一番大変!?という話
2017/06/01
こんにちは、樺木宏です。
はじめて本を出す、というといろいろ大変なイメージがありますね。
でも実は、「2冊目のほうがもっと大変」といったら、驚くでしょうか?
確かに、出版の決まりやすさという意味では、2冊目はラクなことが多いです。
本を出したということは、一定のレベルにある、という安心感がありますから、
出版社もハードルを下げてくる部分もあります。
(前に出した本があまりに売れていなれば、その限りではありませんが・・・)
また、一度本をだしているので、ある程度進行なども分かっており、
無用な不安は少ない、という利点もあるでしょう。
しかし、それ以外はほぼ全て、2冊目の方が大変です。
まず、ネタが少ない。
最初の本はそれまでの集大成ですから、長い経験とノウハウの全てを注ぎ込めます。
しかし、2冊目は、すでに書いてしまっていることは、あまり書けません。
出しきってしまっていることも多いので、大変です。
だから、日々のインプットを何倍もやる必要があります。
それうしないと、陳腐な二番煎じの本を出してしまうことにもなりやすいのです。
加えて、成功体験が邪魔をします。
前の本の時の状況と、今の状況は違っていることが多いもの。
でも前の出版に成功した印象があるので、その時の考え方を繰り返してしまいやすいのです。
そうすると、「似たような本がいっぱいある古めの本」になることもしばしばです。
さらには、もし1冊目の本が売れていた場合、プレッシャーもかかってきます。
人は、得る喜びよりも、失う恐怖の方を強く感じますから、
本を出すのが怖くなってしまうこともあるでしょう。
それを乗り越えることに躊躇すると、次の本は出せなくなってしまいます。
このように、2冊目の本はよほど注意して出さなければならず、
にもかかわらず、すでに本を出しているということで出版社からオファーがきたりしますから、
実は大変なのですね。
ただ、このことを知識として知っているだけでも、
ある程度ココロの準備ができます。
そしてチャレンジを続けていった結果、いつしか「ベテラン著者」と呼ばれるようになるのですね。
ぜひ「2冊目」は、細心の注意を払って、全力でチャレンジしていきましょう。