商業出版と自費出版、3つの見分け方とは?
2018/06/07
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、世の中にはいろいろな出版のカタチがあります。
出版社が費用を全て負担し、販売後に営業や広告まで打ってくれる「商業出版」。
著者が費用を出し、販促や流通についても著者の負担になってしまう「自費出版」。
前者は出版社が売る努力をしてくれますが、後者はそれがありません。
だから同じ出版と名がついていても、著者が得られるブランディグの効果は、天地の差があります。
ではこの出版の違い、見分け方を知っていますか?
時と場合によっていくつか簡単な方法があるので、いくつかお伝えしましょう。
まず、出版のオファーがきたときに見分ける方法は、
「どっちがお金をだすか」。
どんなに呼び名が違っていても、この1点を見れば、必ず見分けられます。
なお、「商業出版と自費出版を両方やっている」タイプの会社というのもあります。
なので、それが商業出版か自費出版かは一瞬分かりにくいのですが、
あなたがお金を出版社に払うなら、それはどんな出版社からのオファーであっっても、
たとえ「自費出版ではない」と言われたとしても(企業出版、協力出版などが一般的な別名です)、
呼び名が違うだけの自費出版です。
次は、本を見て、その本が自費出版かどうかを見分ける方法です。
本の表紙を見てみましょう。
出版社名が書かれていますね。
ネットで出版社名を検索すれば、自費出版専門の出版社はすぐ分かります。
分かりずらいのは商業出版「も」やっている出版社の場合ですが、
多くの場合は出版社名の後に、「ちょっとひと言」が加わっています。
業界内で流通する際、商業出版のラインではないことを示す必要があるため、
そうなっているのですね。
だから、社名になにかひとことでも加わっていれば、その本は自費出版と判断してよいでしょう。
そして、本の内容からも、違いを見分けることができます。
その見分け方とは、
「自分を向いた本」は自費出版。
「読者を向いた本」は商業出版です。
慣れてくるとタイトルを見ただけで、文字通り「一瞬」で分かるようになるものです。
言い換えれば、自費出版というのは「趣味」なのです。
自分のこだわりや表現欲を優先しているので、
読者に対しての学びを分かりやすくまとめたり、
再現しやすいように工夫したり、という配慮が少ない。
対して商業出版は、「仕事」です。
文字通り「ビジネスとしての出版」ですから、お客=読者の欲求を満たさなければ、
仕事として成立しません。
だからあの手この手で分かりやすく、親切にいろいろと工夫するのですね。
このことは、見分けるだけでなく、あなたが本を出すときの
「最高のヒント」でもあります。
何を書こうか、どうか書こうか考えるとき、
「これは誰の欲求を満たす本なのか?」
「自分の強みで、うまく欲求を満たしてあげられないか?
「似たような本と比べて、もっと欲求を満たしてあげる工夫が出来ないか?」
と考えることができたなら、商業出版は近いです。
たとえ今のあなたのノウハウが普通でも、実績が少なくとも、
こういう考え方ができれば、本を出す最短距離を行く事ができます。
逆に言えば、どれだけノウハウや実績があっても、
それが「趣味」ならば、本がなかなか出せないし、例え出しても売れないのです。
いかがでしょうか?
商業出版と自費出版、3つの見分け方。
あなたの著者活動のヒントになれば幸いです。