自費出版をした方が良い場合がある!?
2013/11/21
こんにちは、樺木宏です。
さて、今日お送りするのは「自費出版をした方が良い場合」についてです。
商業出版専門で、自費出版の支援はお受けしていない私が言うのもなんなのですが、
自費出版した方が儲かるケースは、実はあります。
この話をすると、出版業界をよく知っている著者さんでも驚くことが多いです。
それは結論からいえば、
"印刷した部数を売り切る販売力がある場合"です。
それなら自費出版の方が儲かります。
考えてみれば、商業出版の著者印税は多くても10%程度。
対して、自費出版なら、売上から経費を差し引いた残りが全て著者の利益となります。
だから、その部数を売り切れる販売力があるのなら、自費出版の方が儲かるのですね。
例えば、あなたがもし大企業の社長で、1万人以上いる社員全員に給料天引きで、
強制的に自分の本を買わせることができるなら、どうでしょうか?
商業出版の印税なら1万部売れても100万円程度ですが、
自費出版で売り切れば、50%が残るだけで約700万円の利益が残る計算です。
ただしここで断っておくと、自費出版と一口に言っても、自費出版専門の出版社などを
通してしまってはいけません。
中抜きされてしまうからです。
中には印税を支払わない契約のところもありますし、あっても少ない所も多いのです。
あくまで自分で印刷会社に発注して、利益を抜かれない形でなら、こうした利益を残す事が可能です。
いかがでしょうか?
もしあなたにこうした販売力があるのなら、自分で印刷して発刊すれば、最も利益を上げる
ことが出来ます。
ただし、あなたにそこまでの販売力がないのなら・・・
自費出版は止めておいた方がよいです。
そもそも本を1万部売る為に必要な流通・広告・営業の費用を考えると、
普通にやったら赤字だからです。
でも商業出版なら、その費用を全額出版社が負担してくれる上に、
編集者が執筆のサポートまでしてくれ、
なおかつ「有名出版社から本を出したプロフェッショナル」
というブランディグ効果まで得られます。
どちらがメリットが大きいかは、一目瞭然ですね。
商業出版のメリットについて客観的に見る為の、ご参考になれば幸いです。