自分のことが分かっていない、という重要な知識
2013/11/26
こんにちは、樺木宏です。
さて、よく「自分の事は自分が一番分かっている」と言いますね。
でも私、あれはウソだと確信しています。
もし自分のことが良く分かるなら、皆自分の強みを活かした企画を考えつくはずです。
しかし、現実は・・・・・
・プロで10年以上やってきた強みを、企画のテーマに取り入れていなかったり
・自分のクライアントの顕著な成功事例を、実績としてカウントしていなかったり
・多くの人が求めているノウハウをもっているのに、そっちでは無い方のノウハウにこだわったり
などなど。
そして私が「このテーマはどうでしょう?」とお勧めすると、
「考えてもみなかったが、言われてみれば確かに良いですね」
という方が実に多いのです。
これらの例は実際に私が経験したことであり、しかも相手は皆、その後出版に成功した人たち。
つまり、とても優秀なプロフェッショナル達なんです。
むしろ自分の事であればあるほど、逆に見えなくなる、というのが実情ですね。
実は、これは人間にとって普通のこと。
というのも、「脳は省エネをする器官」だからです。
脳はとても高性能な代わりに、とても多くのエネルギーを消費します。
その消費量たるや、「もし脳が全力を出したら一瞬で餓死する」と推定されるほど。
そうならないよう、脳は独自の機能で、大切なことでも深い場所に"一時退避"させ、
高いパフォーマンスを発揮できる事についてはいちいちエネルギーを使わないよう、
「あたりまえ」
にしてしまっているのですね。
これが、著者になる時にはハードルになります。
あなたの「あたりまえ」の中に、実はもっとも世の中に求められており、
ライバルと差別化できる強みが存在するからです。
でもそれに気づけない、これが優秀な人のハードルになります。
だから、「自分のことが分かっていないという知識」が大切なのですね。
ぜひこの「知らないという知識」をヒントに、あなたの強みを見いだして、
より強いコンテンツを量産してください。