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商業出版もどきに騙されない知識武装

2015/02/11

こんにちは、樺木宏です。


さて、最近は商業出版のようで、そうでない出版が増えてきました。

ご存知のように、私は商業出版専門で支援をしていますが、

それは本を出した人のブランド力を高めるため。

逆に言えば、商業出版以外の出版は、ブランド力が高まることはないので、

支援メニューに加えていないのですね。

でも普通の人はその見分けがつきにくいですし、最近はかなり巧妙になってきていて、

知識武装をしていないと、ダマされてしまう人も多いのです。

つい先日も、親しくしている著者さんから相談を受けました。

その人の知り合いに、出版社からオファーが来たとのこと。

私がその出版社からきたメールやHPをチェックしたのですが、実に巧妙。

どう巧妙なのかと言うと、メールには自費出版ではないと書いて有りますし、

HPを見ると、過去に出した本のカバー画像が並んでいます。

クリックすると、amazonの購入ページに飛ぶので、一見すると商業出版のように見えるのです。


しかしその実態は、オンデマンド出版でした。

正確には、amazonのプリントオンデマンド(POD:発注が来てから1部単位で印刷する)の代行サービスです。

amazon限定で書店流通はしませんし、特にプロモーションもしてくれませんので、

大量の見込み客リストを持っていない方であれば、10部も売れないだろう、という種類のものです。

また、注文しなければ現物も存在しないので、配る事もできませんから、

ブランディグ上ではある意味自費出版以下という面もあるのが、オンデマンド出版です。


普通の代行会社であれば、アマゾンPODであることを明記していますが、

その会社から来たメール文やHPを見てもそうした説明が無く、

一見商業出版であるかのように見せているあたりが、

騙す気が満々といいますが、残念な会社でした。


私に相談してきた著者さんも、本は数十冊出している人なのですが、

なんとなく怪しいとは感じても、amazonへのリンクがあり、

価格も自費出版にしては安かったので、迷って相談してきたとの事でした。

このように、セミプロといえる人ですら気づきにくくなっているのですね。

もちろん、よく特性を理解した上で、オンデマンド出版を利用するのであれば、問題ありません。

在庫を抱えずに済みますし、受注から印刷・発送までを自動化できるオンデマンド出版自体は、

便利なサービスです。


しかしこの例のように、情報格差につけ込む悪質な会社があることも事実。

この記事を読んでいるようなリテラシーの高いあなたは大丈夫だとは思いますが、

周囲の人は、カンタンに騙されてしまいがち。

大切な知人が不本意なことにならないよう、ぜひアドバイスをしてあげて下さいね。

 

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