モヤモヤ"答えの出ない時間"が大切です
2016/01/20
こんにちは、樺木宏です。
さて、あなたは企画書を書き始める前に、
「モヤモヤしたスッキリしない考案の時間」
をどれくらいとっているでしょうか?
結論から言ってしまうと、これは長い方が良いのです。
一般的には「パッと思いつく方が凄い著者」とか「早いほど企画力がありそう」という
イメージがあるかもしれませんが、実際は逆です。
というのも発想のブレークスルーを起こすには、一直線に答えを求めるのではなく、
そのプロセスで様々な組み合わせを試みる、いわば「熟成」の時間がとても大切だからです。
この建設的な「良いモヤモヤ」をストレスだからと足早に過ぎようとしてしまうと、
「浅い」企画になってしまいます。
見る人がみれば、そのあたりにどれくらい時間をかけたか、一瞬で感じられてしまうものなのです。
逆に、ここでじっくりと考案したものは、
「深み」が感じられる企画になります。
どれだけシンプルでも、分かりやすくても、それは確かに感じられ、伝わる人には伝わります。
編集者に伝われば採用確度が増しますし、読者に伝われば手に取ってくれるのです。
だから、
「答えに飛びつかず、モヤモヤと考案する事が大切」
なのですね。
とはいえ、言うは易く行うは難し。
自分で良い思いつきだと思ったものを取り下げたり、
企画書や原稿まで書いてしまってその労力を無駄にしたくない、という気持ちが邪魔をします。
だからそうしたストレスとどれだけうまくつき合えるか、ということが、
本を出し続ける上ではある意味、最も大切な資質かもしれません。
いかがでしょうか?
あなたもぜひ、前向きに「モヤモヤ」してみてくださいね。