ちょっと待った!その本、まだ出してはいけません
2016/11/30
こんにちは、商業出版コンサルタントの樺木宏(かばき ひろし)です。
さて、本は早く出せば出すほど良い、と思っていませんか?
確かに時間は有限ですから、早く出すほうが、メリットが多い面もあります。
しかし、実はすぐに本を出すことは要注意なのです。
なぜなら、商業出版で本を出すことは、「拡声器」をつかうようなものだからです。
それが良い声であれ、悪い声であれ、拡大されて多くの人に伝わってしまいます。
それが十分練られた、納得のいくものなら良いのですが、そうでない場合、取り返しがつきません。
例えば、「ライバルと比べていないケース」。
これは一番陥りがちなワナです。
あなたの本より先に多くの本が世に出ているのですから、それと比較することは不可欠。
そうでないと「いままでの本と似たような企画」というレッテルを貼られてしまい、
企画が通りませんし、仮に通っても「二番煎じの著者」になってしまいます。
あるいは、「自分の強みを客観的に掘り下げていないケース」
せっかくの強みをスルーしてしまい、本に反映していない人が実に多いものです。
自分の強みというものは、自分ではなかなか分かりません。
これには理由があって、脳は極力省エネをしようとするので、
良く知っていることは、いちいち「すごい」と思わず「当たり前」と感じさせるからなのですね。
そして、「今かけることをそのまま書くケース」。
これも、ありがちなワナです。
自分の業務内容や専門領域の内容を、そのまま周囲の向けに書くイメージがあると、
読者を狭めてしまいます。
いかがでしょうか?
このように、十分ポテンシャルを活かしていない企画や本が、実に多いもの。
この記事を読んで頂いているあなたには、ぜひこうした落とし穴を避け、
「今書けるベストの出版企画、そして本」を作り上げて欲しいと思います。