お坊さんが教えてくれる、企画を通す"奥義"とは?
2017/02/01
こんにちは、樺木宏です。
さて、先日とても参考になる商業出版のノウハウに出会いましたので、シェアしたいと思います。
アルボムッレ・スマナサーラさんという、原始仏教の僧侶の方のご著書から、以下引用です。
>指摘されたところは、修正してしまえばいいのです。そうしているうちに、
>だんだん欠点を指摘することができなくなって、結局は企画を通してしまうことになります。
>ちょっとずるい方法のように聞こえるかもしれませんが、実際には理性的な方法です。
>人間の心理的な部分を利用した方法です。
>なぜなら、人間は誰でも、他人のしていることにケチをつけたくなるのです。だから、
>こちらから、悪いところを教えてくださいという態度に出れば、何も言えなくなってしまうのです
「仕事でいちばん大切なこと」アルボムッレ・スマナサーラ著 より
いかがでしょうか?
僧侶の方なのに、企画にも精通していてすごいですね。
私などはこれを読んで、まさに奥義、と思ってしまいました。
というのも、
「商業出版で本を何冊も出せる人と、なかなか出せない人の違い」は、
まさにここにあるからです。
最初の本をあっさり出せる人、その後も何冊も出している人は、一言で言えば、
「出版社に企画をダメ出しされる"前"に、企画をブラッシュアップしている人」です。
そして、なかなか本を出せない人はその逆で、
「出版社に企画をダメ出しされるまで、企画をブラッシュアップしなかった人」なのです。
私は今までにおよそ160冊以上の商業出版の企画を通してきましたが、上記は「法則」と言っていいほど、
再現性があるノウハウだと考えています。
とはいえ、人間には感情がつきもの。
一生懸命考えた企画を変えるのは、抵抗がある人もいるでしょう。
特に、すでに一定の成功を収めた経営者や、有名大学の学歴を持つ方には、そうした抵抗が大きいようです。
逆に、とても柔軟で素直な思考の人は、抵抗なく企画をブラッシュアップしていくので、
あっさりと商業出版が決まったり、何冊も出し続けたり、ということが普通に起こります。
あなたはどちらのタイプでしょうか?
ぜひこの僧侶の方の考え方を取り入れて、著者としての"煩悩"を振り払ってくださいね。
ご参考になれば幸いです。