年をとればとるほど、著者としては強くなる
2017/09/07
こんにちは、樺木宏です。
早く本を出したい、というのはよく聞く話ですね。
同年代のライバルが商業出版で本をだしていると、焦る気持ちもわからないではありません。
しかし、本を出すのに、焦る必要は全くありません。
なぜなら、年をとればとるほど、"良い本"が書けることは、脳のしくみからも明らかだからです。
よく脳は若い頃に完成して、あとは神経細胞が減っていくだけ、というような俗説を聞きますが、
それは完全に間違い。
脳の神経細胞は、再生して増えるものもあるのです。
さらには脳は、30過ぎてから「つながりを発見する能力」が飛躍的に伸びます。
一見なんの関係ない物事同士を、つなげる力です。
脳の中で、すでに構築したネットワークをどんどん密にしていくということでもあります。
そしてそのことは、商業出版に欠かせない「アイデアの発想」や、
実生活に結びついた「論理的思考」に、直結しているのですね。
だから著者としての力量は、30歳を超えてから伸び始める。
さらに言えば、その後年をとればとるほど、能力が増していくのです。
例えば、「オヤジギャグ」という言葉がありますね。
これは中年になると物事のつながりに気づきやすくなり、
その気づきの嬉しさのあまり、そのまま口に出してしまう、
という脳の働きでしょう。
もちろん、あなたにはギャグを口にする前に、一呼吸おいて、
客観的に面白いかどうかをチェックして欲しいところですが・・・
ともあれ、著者になるのに"遅い"ということはあり得ません。
むしろ、優れた脳の働きと、積み重ねた経験の力を活かして、
満を持して「良い本」がつくりやすくなるのですから。
年をとればとるほど、著者としては強くなる。
納得のいく本が、商業出版で出せるようになる。
ご参考になれば幸いです。