企画力は、たとえば"金棒"のようなもの
2017/09/28
こんにちは、樺木宏です。
次々と出版される本をみていて、「もったいないな」と思う事があります。
それは、「スゴい実績の著者さんほど、企画は普通」ということ。
というのも、一般に、出版社側との力関係で、著者のほうが強くなればなるほど、
「著者が書きたいと思ったことがそのまま本になる」
という傾向があるのです。
相手が有名著者であれば、出版社も意見を押し通すことは出来ないでしょうし、
書く側の著者の方も、こういう本なら出していいよ、という感じになるもの。
そうなると、力の強い側の意見が、そのまま通ってしまいがちなのですね。
ただ、それはとても勿体ないこと。
なぜなら、企画は金棒のようなものだからです。
著者の力量や実績が「鬼のようにスゴい」としても、
優れた企画という「金棒」をもてば、もっと凄いことになるからです。
言い換えれば、鬼のように強いからといって、素手で戦う必要はない、ということ。
専門分野で優れている、ファンが多い、販売力がある。
それらの強みに優れた企画が加われば、まさに「鬼に金棒」なのですね。
新人著者から、スゴい実績の人まで、商業出版では「企画」は常に味方です。