書きたい事を書かなければ、著者として続かない
2018/03/01
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
出版業界には、「売れる本がいい本だ」という言葉があります。
全ての出版社がそう言っているワケではないのですが、
多かれ少なかれ「本を売ろう」という意識の強い商業出版の編集者は、
意識していることが多い言葉です。
ただ、そこには1つ問題が。
出版社側の立場ならそれで良いのですが、著者の側だと、落とし穴があります。
それは何かと言えば、
「著者として続かない」
という落とし穴。
売れる本を作ろうとする編集者や出版プロデューサーはよく言います。
「本を出そうとするときは、読者の人数を考え、その悩みを推察しよう」
「自分の書きたい事ばかりでは本は出せない」
それはその通りなのですが、そうした考えを全て受け入れてしまうとどうなるかというと、
「自分の書きたい事から離れていく」
ことになってしまいます。
それは意欲を減らし、努力を減らし、ひいては著者としての成長を止めることにも繋がります。
それだけではありません。
「この著者は、どれだけポリシーを持っているか?」
ということも、同時に見られているものです。
誤解を恐れずに言えば、妥協するとナメられる、という一面があります。
だから、折れずに、曲げずに主張する。
そのことが、著者としてのリスペクトにつながることだってあるのです。
だから出版業界から見て正しいことでも、無批判に全面的に受け入れてはいけないのですね。
商業出版に限りませんが、どんな世界でも「需要と供給」のせめぎ合があります。
もちろん、重要なノウハウは学んで活用すべきですが、
相手がプロだからといって、一方的にノウハウを受け入れるのではなく、
自分自身のこだわりやポリシーも踏まえて考える。
それが、著者としての意欲や成長につながる、と最近の私は実感しています。
あなたの著者としてのブランディグの、ご参考になれば幸いです。