机の上では、いい企画は浮かばない!?
2018/03/22
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、商業出版で本を出したい人なら、一生懸命考えるのが出版企画。
誰もが真剣ですが、うまくいく人と、いかない人がいるのも事実。
その差は、なぜついてしまうのか?
こう言うと、今の時代に合っているかどうかや、
そもそもの仕事と書籍との相性など、様々な要因を挙げることはできます。
ただ私は基本的に、
「誰もが1冊本を出すことができる」
と考えているので、こうした要因は枝葉であって、根元ではありません。
それ以前に、差がついてしまう根本的な要因は、
「本気が出せているかどうか」です。
誰もがポテンシャルをフルに発揮すれば、
多少の時期の前後はあれ、本は出せます。
社会的動物として何十年も生きてきたのですから、
多くの人の役に立つ内容を書けないほうが珍しいのです。
ただ、ここで陥りがちな落とし穴があります。
それは、出版企画を考案するときに、
読者に貢献することではなくで、自己満足の方向に行ってしまうこと。
こうなると、せっかくの持っている力量も、良いネタも、活きてきません。
本でも会話でもそうですが、相手の動機というものは敏感に察してしまうもの。
それが「貢献」ではなく「自慢」だと感じた瞬間に、心は閉ざされてしまうでしょう。
でも、ある意味、それもしかたないことです。
人は誰しも他者に認められたいという願望を持っていますから、
それを抑圧しながら書け、というほうがある意味無理なこと。
しかも「本気で本を出したい!」と力んでしまうほど、陥りがちでもあります。
ではどうするか?
ということですが、「客観視」することです。
いろいろとアイデアを出してみて、これは「自分のため」これは「読者のため」と、
客観的に判断していくのです。
その中には自己満足でどうしようもないものも必ずありますが、
逆にキラリと光る、素晴らしい企画のネタも、必ず埋もれているものです。
だから両方アウトプットして、客観的に見て、選択する。
この作業ができれば、必ず本は出せます。
だから自分ひとりで考えるのではなく、周りの信頼の置ける人や、
メンターのような人に相談することで、出版のハードルはグッと下がるのですね。
「自分」から「読者」へ、視線を転換して、
ぜひ「本気」の本を出していきましょう。
あなたの著者活動の、ご参考になれば幸いです。