著者なら必ず知っておきたい、"検索の落とし穴" とは?
2018/11/22
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、「検索」といえば、もはや生活に欠かせないものとなりました。
仕事でもそうですし、本を書くということにおいても、とても便利なのが「検索」です。
ただ、最近とても実感するのは、
「検索に頼りすぎると、著者としての可能性が狭くなってしまう」
ということ。
たとえば最近、
「どこかで聞いたことがある」
ようなアウトプットが多くありませんか?
たしかに検索は便利なので、調べものをしたり、広く浅く知るには、向いています。
でも逆にいえば、多くの人がやっていることなので、
アウトプットが皆似かよってしまいがち。
著者としては「似たようなことばかり書く人」と思われてしまっては、
ブランディング的に大きな損失なので、ここは注意したいところですね。
ちなみにベストセラーを数多く出しているとある出版社は、
編集会議であえて書店のPOSデータを見ないようにしているところもあります。
やはり売れている本の検索結果を見てしまうと、プロですらどうしても似たような本に
なってしまう、ということなのでしょう。
余談ですが、私が2年前に書いた「幸せになりたければ ねこと暮らしなさい」という本、
ねことの暮らしを脳科学や心理学、そして社会学の知識と組み合わせた内容です。
このような内容は検索しようにも当時なかったので、
読者からすれば「なんだこれは!?」というサプライズを感じてもらえたことも、
ベストセラーになった一因だと思っています。
さて、話しをもどしましょう。
検索のデメリットについて、お話していました。
あなたは最近、
「例え話がつまらない、あるいは無い本」
を買ってしまい、読み進めるのが苦痛だったことはないでしょうか?
検索は、いきなり「結果」が出てくる分、その過程を飛ばしてしまっています。
変わったことを考えたり、意外な組み合わせを試してみたりといったプロセスを
経ることがないので、過程の話しが無い、あるいはつまらないアウトプットになりがち。
ここも著者の基準として、チェックしておきたいですね。
お金を出して情報を買ってもらうのが、著者という仕事ですから、
その説明の面白さや、説得力こそが大事なところなのです。
このように、「検索」は便利な反面、クオリティの高いアウトプットする上で、
じつは落とし穴もあるのですね。
あなたが商業出版レベルのアウトプットをし続けていくのなら、
検索するまえに、
「モヤモヤ自分で考えること」
も大事にしていきましょう。
人はつい考えるステップを飛ばしてしまいがちなので、
これを心がけるだけでも、半分うまくいったようなもの、
と言っても過言ではないでしょう。
あなたのアウトプットのクオリティを更に高めるための、ご参考になれば幸いです。