"たいしたことない"と思える本こそ、要チェック!?
2019/05/23
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの、樺木宏です。
さて、あなたは日ごろ、書店でどんな本を手に取りますか?
この記事を読んでいるということは、自らも本を出そうというくらいの人ですから、
最先端の新しい内容の本や、
いままでにない独創的な切り口の本、
あるいは古典的な、いわゆる名著を選ぶことが多いのでは?
と思います。
そういう本は勉強になりますし、知的な刺激もあって面白いですよね
ただ、その一方で、
プロなら知っていて当然のことしか書いていない本や、
どこかで見たことのある切り口の本は、
「たいしたことない」と判断し、あまり手にとらないのでは?
とも思うのですが、いかがでしょうか。
じつは、それはとてももったいないことです。
なぜなら、そうした既視感のある、平凡な内容にも関わらず本になっているということは、
内容ではなく、「表現の面で新しい工夫がされている」
ことが多いからです。
そしてそういう本は、プロにはあまり魅力的ではないものの、
素人の読者にはとても分かりやすく、魅力的。
つまり、売れるための工夫に満ちた、著者として参考になる本かもしれないのです。
言い換えると、
プロは「新奇性・独自性」を過大評価してしまい、
素人に向けた「表現の工夫」を軽く考えてしまいがち、ということなのですね。
でもこの2つは、両立可能なものですし、
両方とも、著者としてのあなたの武器になります。
特に後者の「表現の工夫」は、流行があり、日々進歩していますから、ぜひ取り入れたいもの。
だから片方だけではなく、両方参考にしないと、もったいないのです。
いかがでしょうか?
あなたが「たいしたことない」と判断してしまいそうな本も、要チェックです。
知っていて当然のことしか書いていない本でも、
どこかで見たことのある切り口の本でも、
「なぜ商業出版されて、ここに並んでいるのか?」
と、考えみることで、あなたの著者としての力量が、さらにアップするので、
ぜひ試してみてくださいね。