本を出しつづけられない人に共通する"あること"とは?
2020/02/13
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
あなたは今、何冊本を出しているでしょうか?
もし何冊も出している、という方であれば今回の内容はご参考になると思いますし、
もしこれから、という人でしたら、きっと将来お役にたてるかと思います。
さて、最初の本と、その後に出す本。
そこには大きな違いがあります。
最初の本は、それまでの膨大な知識・経験の蓄積をそのまま出せるのに対し、
2冊目以降は、すでに書いてしまったことは、重複を避けなければいけないからです。
つまり、本は出し続けていくと、ネタがだんだん枯渇してくる、ということですね。
だから最初の出版の経験で、
「本を出すって、こういうことか」
というイメージが出来ると思うのですが、それはあくまで
「過去の蓄積をそのまま出せた場合」です。
2冊目以降は、
・前回と切り口を変え、
・内容も重複しないようにしながら、
・新しくインプットを加えながら、アウトプットしていく
ことが必要になってきます。
いわば、より企画の重要度が増すのです。
ここを知らないと、不要な苦労をしてしまうことになります。
「あの時はさらっと濃い内容を書けたのに、今回はなんでこんなに苦戦するのか?」
という壁に突き当たるからです。
これを一時的なスランプだと思ってしまうと、なかなか抜け出せません。
前回とは根本的に環境が違うことが原因で、決してスランプではないためです。
また、「こんなに苦労するなら、自分は著者に向いていない」
あるいは「こんなに時間と労力をとられるなら、出版は割に合わない」
と思ってしまうのも同様で、ちょっとピントがズレていることは、
もうお分かりいただけるものと思います。
ではどうするか?
ということですが、結局問題なのは、
「前にこうだったから、今回もそうだろう」という間違ったイメージです。
それをリセットできれば、元々本をだすくらいの優れたノウハウや経験を積んできた方なのですから、
2冊目以降もスムーズに出し続けることができるのです。
そのために必要なのは、
「2冊目以降は、また違った環境での商業出版へのチャレンジだ」
と知っておくことだけ。
それを知っているだけで、おのずと初心に帰ることができ、企画を練ることにつながります。
元々持っているポテンシャルをフルに活かした本、
前よりもっと納得のいく本を出し続けることができるでしょう。
もし「ちょっとスランプかな?」と感じることがあったら、
今回の記事をぜひ思い出してみてください。