「本が出しにくくなった」と思ったら読むコツ
2020/04/16
こんにちは、保護ねこ9匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
商業出版で無事著者デビューできて、その後も何冊か出版することができた。
今後も順調に本を出し続け、著者としての活動も続けて行きたい・・・
こういう人は、多いと思います。
ぜひ著者として活躍し続けて頂きたいのですが、
残念ながら多くの著者さんが、
「最近は企画が出版社になかなか通らない・・・」
「最初は良かったが、本が売れなくなってきた・・・」
という悩みを持っているようです。
でも、大丈夫。
実は、誰もが必ず、本を出しづらい時期を通るのです。
その理由は、いくつもあります。
まず、「書くネタが尽きる」こと。
本は1冊あたり約10万字前後もあります。
セミナーで話そうと思ったら、約10時間くらいかかってしまう分量です。
このような情報量をアウトプットし続ければ、いずれ枯れてくるのは当然なのです。
ではインプットすればよいではないか、という声も聞こえてきそうですが、
そうやすやすとはいきません。
インプットをアウトプットに変換できる率は、決して高くないのです。
統計があるわけではありませんが、私見では、100冊読んで1冊書けるかどうか、というところだと思います。
ここでインプットの手間を惜しんで本を出してしまうと、似たような本ばかり出すことになってしまいます。
すると飽きられるか、売れないか、あるいはその両方になってしまうという、別の落とし穴に落ちてしまうのですね。
本を出しづらくなるのが当然、という2つ目の理由は、
「流行は、必ず去る」こと。
いわゆるブームですね。
だれしも最初に本を出すときは、「今、売れそう」という流行に乗っているものですから、
テーマを変えずに、ずっと同じことを書き続けるのは無理なのです。
しかし人間は、前にうまくいったことを繰り返したくなる生き物。
ブームが去ってもそれに気づかず、あるいは気づいていながらも、
同じような本を出し続けようとしてしまいがちです。
だから、企画がなかなか通らない。通ってもなかなか売れない。
そういうことになってしまいがちなのですね。
いかがでしょうか。
このように、誰もが本を出しづらくなるのは、著者として当然のなりゆき。
あなただけではないので、安心して(?)スランプを通過すればよいのです。
ではどうするか?ということについては、
・あなたの本のテーマが何で、
・どのような類書が出ていて、
・今ブームが去ってどのような状況にあるのか?
という、状況次第で打ち手はいくらでもあります。
それを把握することさえできれば、
「自分が変わらなければいけない」こともハッキリと分かりますから、
悩みは課題に変わり、解決されるのは時間の問題となることでしょう。
本が出し辛くなったな・・・と感じたら、それは変化の兆し。
悩んでいても解決しませんから、まずは客観的に状況をつかむこと。
そうすれば、おのずと行動すべきことが見えてきますよ。
ご参考になれば幸いです。