著者とラーメン屋の、意外な共通点とは?
2020/09/03
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタントの樺木宏です。
さて、今回の記事のタイトル。
著者とラーメン屋の共通点とは、何でしょうか?
それは、
「実際に、現場を肌で知ることが大切」
ということです。
もしラーメン店を開こうと思ったら、
今人気のラーメン店を食べ歩いてみることが必要ですよね。
もし、
「自分は腕がいい料理人で、実績もすごいから、そんなの知る必要はない」
という人がいたなら、残念ながらその人の店は、閑古鳥が鳴いてしまう可能性が高いでしょう。
著者も同じです。
どれだけ頭がよくて、ノウハウも確かで、実績が素晴らしいとしても、
「今、自分が書こうとしているテーマは、どんな本が人気なのか?」
ここを肌感覚で知ることが、とても大切なのです。
ただ、ラーメン店と違って、著者の場合は「問題」があります。
書店で類書を読んでも、
「素人向けで、たいしたことない」
「知っている内容ばかりでつまらない」
「自分はもっと高度なことを書きたいんだ」
などと、思いがちなのです。
これは「知の呪縛」と呼ばれています。
高度な知識や経験を積むほど、自分がそうでなかった時代のことが、想像できなくなるのです。
しかし、商業出版での読者とは、悩みを解決したい、知識が乏しい普通の人。
このギャップが生まれてしまうと、
読者が求めているものを書かずに、通好みの自己満足に浸ってしまい、
売れない本になってしまうのです。
そうならない為にも、
高度な知識があればあるほど、
「現場」に足を運ばなくてはいけません。
ラーメン屋なら、ラーメンを食べに行きますが、著者なら、本屋です。
自分が本を出したとき、置かれるであろう棚を、見に行きましょう。
「実際にどんな本の隣に置かれるのか?」
「自分が書こうと思っている本は、どう見えるのか?」
このように、実際に、現場を肌で知ることが大切です。
きっと、
「思っていたよりも、ずっと分かりやすく書かなきゃいけないな」
とか、
「自分が書きたいことは、プロ向けの内容であって、素人向けではなかった」
などといった、気づきがあるはずです。
それを出版企画書に活かせば、
「鬼に金棒」
ですね。
実際に現場を肌で知り、
あなたのポテンシャルを活かし切った、素晴らしい本を世に送り出していきましょう!
ご参考になれば幸いです。