流行にあえて乗らない、のススメ
2021/03/04
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
流行という言葉には、強い力がありますね。
それに乗っかればうまく行きそうだし、
逆に乗らないと、取り残されそうな気もしてきませんか?
だから、著者として流行をとり入れようとする気持ちは、とてもよく分かります。
ビジネスでも「タイムマシン経営(海外の流行をいち早くパクる)」
といった権威ある理論になっていたりしますし、
商業出版の著者でも、それを実践している人もいます。
でも、しかし。
私は安易に流行に乗るのは、実はあまりお勧めしていません。
というのも、活躍できる期間が短いからなのです。
流行というのは、サッと来てサッと去るもの。
たとえ波にうまく乗れたとしても、それは長く続かないのです。
しかも近年、そうした波のサイクルはどんどん短くなっています。
だから一時期ブランディングができたように思っても、
気がついたときには波が引いてしまい、そのうち干上がってしまうのです。
そうなったとき、安易に流行に乗って、取り急ぎ、インスタントな中身の書籍を出していた著者がどうなるか。
それは言うまでもないですね。
ウォーレン・バフェット氏も
「潮が引いたあとで、誰が裸で泳いでいたか分かる」
といっていますが、一時的な熱狂が去ったあとは、
隠されていたものも全て赤裸々に見えてしまうもの。
そう考えると、やはり地に足のついた内容をしっかり考えて、骨太に打ち出すことが大切。
言葉にすれば当たり前のことですが、
商業出版の著者となると、感情にあおられてこのあたりが見えなくなりがちなので、
気をつけていきましょう。
あなたの中長期のブランディングの、ご参考になれば幸いです。