本棚を眺めれば、あなたの将来が見える!?
2021/11/11
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
商業出版をすると、全国の書店に本が並びます。
だから、すごく広い範囲のマーケティングをやっているようにも見えるのですが、
実はそうでもありません。
けっこう限られた範囲で、流通を中心としたシステムのなかで回っています。
そしてそのシステムが、書籍の売上のほとんどといってもいいくらい、大きなシェアを持っています。
いいかえると、
「閉じたシステム」のなかで、本は作られて書店にならび、
みなだいたい「同じような条件」で売られるのです。
ほとんど同じ金額で、似たような場所に、あまりハンディキャップなしに、
「よーい、ドン」
と始まるのですね。
そこでは恣意的な大量広告やマーケティングの影響を、比較的受けにくいということです。
なにがいいたいかというと、
そこで並んでいる本は、
「純粋に内容を競っている」
可能性が高いのですね。
だから、あなたのブランディングや、経営方針の、参考になりやすいのです。
「これが今売れているなら、多くの人が悩んでいるんだな」
とか、
「こういう立ち位置の人でも、ベストセラー著者になれるのか」
などの、参考にしやすいのですね。
これが他のメディア、たとえばWebやSNSを介したものだと、
広告戦略の巧拙が、かなり露出を左右します。
テレビなどもマスメディアに到っては、ほどんどが広告です。
だから真似てみても、ほとんど効果がないこともしばしばなのですね。
広告が一切入らない、クローズドなシステムで競っているからこそ、
書籍はいろいろな情報を教えてくれる。
今の時代、そうしたメディアはなかなか無いので、
他のメディアの参照元ともなっているのでしょう。
(本を元にしたメディアミックスは多いですからね)
そういった目線から書店にいくと、
「タダでこんなに情報がもらえるのか」
というくらい、面白いですよ。
ぜひ、リアル書店に足をはこんでみてください。