最近売れている本は、色が薄い!?
2021/12/16
こんにちは、保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
この記事を読んで頂いている方は、
本を出そうというくらいですから、いろいろな本に目を通している人も多いと思います。
そこでお尋ねしますが、
「最近売れている本は色が薄い」
ということは、気付いていましたか?
薄いといっても、本文の文字に薄めの色を使っている、
ということではありません。
使っている色自体は、昔と変わらぬ濃い色です。
ではなぜ薄いのかといえば、
平たく言えば、
「スカスカ」だからです。
まず、文字の量が少ない。
一説には、現在の一般書は昔の児童書と同じくらいの文字数、
と言われています。
インクの量が少ないのですから,色は薄くなります。
改行・空白行も多いです。
これはお気付きの人も多いと思います。
空白が増えるのですから、色が薄くなるのは当然ですね。
また、漢字ではなく、あえてひらがなになっていることも多いです。
漢字は画数が多いので色が濃くなりますが、
ひらながはそうではないので、色が薄くなります。
こうした理由から、最近の本は色が薄いのですね。
ではなぜ、こうした仕様になっているのか?
ということですが、
もちろんそうした方が売れるからです。
ではなぜ売れるのかといえば、
「ラクをして読みたい」読者が多いから。
逆に、小難しく感じる本は、敬遠されてしまうのが実情なのですね。
そう考えると、あなたの著者としての方向性も見えてきます。
今の時代、売れる本を書きたいのであれば、
「自分の書いたものは、色が薄いかどうか?」
をチェックすることです。
逆に、
高度なことを書こうとしたり、
専門用語をたくさん使ってラクをしようとすると、
色は濃くなってきます。
そうした場合は、薄くなるようにブラッシュアップしていきましょう。
あなたを売れる著者に導く、
シンプルで、理にかなったチェック方法。
ご参考になれば幸いです。