共感の時代の、本の書き方
2023/04/06
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
さて、本を出版しようという方は、経験も実績もある方が多いです。
年齢層も比較的高くなっていく傾向があるのですが、そこで問題が1つ。
それは、
「昔の本と今の本は、本のかき方がけっこう違う」
ことです。
この違いに気がついていないと、
「今の時代に売れる本」にならないので、出版社に企画がなかなか透りませんし、
仮に販売力などでカバーして本を出しても、売れない本になりやすいです。
では、どう違うのか?ということですが、
一番大きいのは、
「上から目線で教えるのではなく、寄り添ってシェアする」
ということでしょう。
今の時代は共感の時代と言われていますし、
コーチングなどの啓蒙も進んだ結果、
まずは相手の意見や考えを聞くのが先。
正しいことをそのまま教えるティーチング的な書き方では、読者に受け入れられにくくなっています。
しかし著者はその道の専門家ですし、
自分が何も分からなかった時のことは忘れてしまっていますから、
ストレートに正しいことを教えがち。
そうなると、読者は「お説教されているようだ」と感じてしまいます。
また教える順番も、
「読者が理解しやすい順番」ではなく、
「知識がある人が心地よいと感じる、体系化された順番」で教える傾向があります。
そうなると「とっつきにくい。ストレスを感じる」という印象を、読者に与えがちです。
このように、
「昔の本と今の本は、本のかき方がけっこう違う」
のですね。
言い換えると、
「著者のほうから、読者目線に寄り添う」
のが、今の時代の本の書き方です。
他にも、文字数が減っているとか、文章を細かく区切ってテンポよくしている、
などの細かい違いはありますが、いずれも「著者と読者の目線の高さ」に付随するものです。
もしあなたが経験も実績もある方で、売れる本を出そうと考えているなら、
ここは外せないポイント。
逆にいえば、このポイントを押えれば、
あなたの著者としてのポテンシャルを、もっと活かすことが出来ますよ。
ご参考になれば幸いです。