読者となぜかすれ違ってしまう理由とは?
2024/05/30
こんにちは。
保護ねこ8匹と暮らす出版コンサルタント、樺木宏です。
一生懸命書いた本なのに、
なぜか読者のフィードバックが今一つ・・・
本に限りませんが、
こんなすれ違いは、世の中にはたくさんあるものですね。
たとえば危ないのは、
「頑張って分かりやすい説明を丁寧に書こう!」
というもの。
親切心から一生懸命書いたとしても、
すれ違ってしまう可能性が高いです。
なぜかというと、
最近の読者は「せっかち」だから。
「どうすれば私のこの悩みが消えるのが、早く知りたい!」
という人が多いのです。
読者、という言い方をしましたが、基本的に皆同じです。
情報が多すぎて、昔のように「全部読まないと、知りたいことが分からない」
というペースでは、皆ストレスを感じてしまうようになったのです。
もしこうした背景を踏まえずに、
「親切丁寧」なことをしてしまうと、
ストレスを感じさせ、全く読んでもらえないという、
残念なすれ違いが起こってしまいます。
商業出版の世界では、残念ながらそれでは通用しないのですね。
ではどうするか?
ということですが、
「具体的な悩みの解消の方法を先に伝え、説明は後にする」
という順番を、心がけましょう。
たとえば、
「こんな悩みがありますよね」と共感したあとに、
「そんなときは、こうしましょう」と具体的な解消をを伝えます。
そのあとで、「なぜなら・・・」と詳しい説明をすれば、
読む側もストレスがなくなりますし、
有益な情報をくれた著者さんへの感謝の気持ちも生まれますから、一石二鳥です。
なお、テクニックとしては上記のような感じになりますが、
「読み手の気持ちをリアルに想像しながら書く」
ことができれば最高です。
本全体を通じて読者への配慮が行き届きますから、
読後感がよくなり、なぜかこの本の著者のファンになった、
ということも起こる可能性が高まるためです。
そういう意味でも、
企画段階から、
「読者に共感できるテーマで書く」
ことで、うまくいくかどうかの大半は決してしまうこともありますから、
やはり出版企画は大切ですね。
読み手をイメージしつつ、
共感すれば、著者としてうまく行きます。
ご参考になれば幸いです。